訪問看護師の声⑤ ~男性看護師~

大田義信さん

■ご経歴

学校卒業後は、大学病院にて約7年間、ICU、外科、呼吸器、内科などを経験。6年前、知り合いの紹介で東京リハビリテーションサービスの立ち上げに参加し、訪問看護の道へ。現在は責任者として各事業所やサテライト、看護師の管理業務をこなす。

所 在 地
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀3-32-3名取屋興産ビル301
アクセス
電車:JR中央線『三鷹』駅 徒歩6分
定 休 日
土・日・祝祭日、12月30日~1月3日
営業時間
9:00~18:00

■東京リハビリテーション訪問看護ステーションの紹介

看護師20名以上、療法士100名以上、他職種としてCMも在籍しているために色々な視点での関わりが取れる事が特徴。地域によって様々ではあるが、主にリハビリや小児、高齢者の難病などの依頼が多い。今年度 からは小児看護を 座学と実践の両面でフォローアップするため、外部講師を招いてのベースアップ研修や、重症心身障害児対象の事業所と連携を図っている。また 、週に1度は各事業所を繋げてのスカイプ会議を行い、スタッフ同士のコミュニケーションも図っている。

病院で次のキャリアを考えていた時に、在宅×組織作りの世界へ


――新卒からずっと病院で勤務され、数年前に訪問看護の道に進まれたそうですね。

縁とタイミングです。各科や教育など、病院である程度は経験を積んで次のキャリアアップを考えていた時に、趣味でやっているテニス仲間からの紹介でここの立ち上げに参加することになりました。在宅への興味というよりも、イチから組織を作っていくことや運営に惹かれて飛び込んだのですが、やってみたら思った以上に在宅が面白かったんです。

転職する時は、在宅自体が難しそうと思われていることや、組織を立ち上げるというチャレンジをすることもあって、病院側から引き止められましたし、多くの人から反対もされました。でも今は前職の病院の人から「在宅に行ってよかったね」と言ってもらえますし、病院経営の研修がある時には呼んでもらえるなど良い関係が保てています。

在宅でも増えつつある男性看護師や男性管理者


――近年、病院では男性看護師も増えてきていますが、在宅ではどうでしょうか。

5年前くらいから事業所の男性管理者や男性看護師も増えてきているので、在宅にも男性が入りやすくなっていると思います。

なかには「男性看護師は採用しません」と打ち出している事業所もありますが、利用者さんの中には、柔らかい雰囲気がするから女性看護師が良いと言う人もいれば、男性看護師が来た方がいつもと違った空気になるから良いという人もいますから、個人的にはもったいないなと思いますね。

――在宅における男性看護師の必要性はどんなところで感じますか。

利用者さんのお家は色々ですから、女性看護師が一人では入りにくい場所もあります。また病院であれば複数の人ができることも、在宅では現場で一人や二人で対応しなくてはいけません。そうなると、利用者さんの背が高かったり体重が重たかったりする時は、男性看護師に力を発揮してもらいたいです。

また、男性看護師を指名された場合もありました。ご夫婦世帯で住んでいた、認知が進んできた奥様を訪問していた際、
「女性看護師さんが来ると旦那が浮気していると思ってしまうから嫌だ」と。もちろん性別に関係なく活躍できる業界ではありますが、ケースバイケースで男女それぞれの得意なことや、対応の仕方が選択できることがベストだと思います。

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