訪問看護師の声④ ~ベテラン~

島村美佐江さん

■ご経歴

大阪の病院で3年程勤務した後、東京に引っ越して妊娠と出産を経験。その後、外来でのパート勤務で職場復帰を果たし、訪問看護でのパート勤務を経て、立ち上げして間もないひまわり訪問看護リハビリステーションに入社する。

■ひまわり訪問看護リハビリステーションの紹介

主治医や療法士やなどと連携を密に取れる医療体制のため、0歳から100歳まで、あらゆる症状の利用者さんでも対応しているのが特徴。毎朝と月に一度に夜のカンファで、情報共有も密に行っている。また小さな子どもがいるスタッフに対して、仕事の緊急時やカンファの際に事業所が預かるなどの対応も。オンコール対応もしているが、日中ケアの徹底により、コールが鳴ることはほとんどない。

所 在 地
〒178-061 東京都練馬区大泉学園町6-12-43
アクセス
西武池袋線「大泉学園駅」から
西武バスに乗り換え「大泉風致地区」下車徒歩1分
定 休 日
土曜・日曜・祝日
営業時間
9:00~18:00

心のどこかで引っかかっていた「訪問看護」への興味


――こちらの事業所にはどういった経緯で入られたのでしょうか。これまでの経歴含めて教えてください。

最初に働いていた大阪の病院で訪問看護を立ち上げる話があったのですが、「まだ若いし、病院で経験を積まなくては」と思って断った経験がありました。いま思い返すと、そのことが心のどこかで引っかかっていたのかもしれません。

その後東京に引っ越し、出産を経て、子どもが幼稚園くらいの時に外来のパート勤務で復職となりましたが、これまでの流れ作業のような看護業務に疑問を感じていたこともあり、「じゃあ、ずっと引っかかっていた訪問看護をやってみようかな」と思い、パートから在宅を始めました。

その後、埼玉の事業所で小児のケアをメインとして1年間働いた後、立ち上げのタイミングだったこちらの事業所で働くことになりました。所長の明るい人柄に惹かれて、「ここなら楽しく働けそうだな」と感じたことが一番大きかったです。

生後間もない赤ちゃんの最期をケアしたことも


――こちらでは0歳から100歳まで受け入れをされていますが、小児の利用者さんも多いのでしょうか。

そうですね。以前に担当したご家族で、初めて授かった赤ちゃんが泣いたら息が止まってしまう症状で、あと少しの命だと宣告をされた利用者さんがいました。こちらのご家族は短い命を、病院ではなくご家族で一緒にお家で過ごすことを選択されたんですね。

最期は救急車を呼んで延命処置を病院でされたのですが、亡くなるまでの2週間、ご両親は泣いて呼吸が止まったらアンビューで息を吹き返らせて、という処置を一生懸命されていました。

赤ちゃんが亡くなった後、グリーフケアをしていた時には「少しの間だけでも家で家族一緒に過ごせたことは本当に良かった。訪問看護師が毎日来て一緒に見てくれたことも心の支えになった」とおっしゃってくれました。

事業所でも、小児と末期を受け入れているところは多くない印象です。赤ちゃんや小さな子ども、ご家族にとっても、病院ではなくお家で過ごすという選択肢が増えることはとても大事なことだと感じています。

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